マイホーム選びのポイントは?戸建てとマンションはどっちがいい?
マンション、一戸建て、新築、中古、マイホームを選ぶ時、どこを見て選べばよいのでしょうか?
どんな家に住みたいのか、その価値観は人それぞれです。どんな家が適しているのかも、それぞれ全く違いますよね。大切なのは優先したい条件をはっきりさせておくことです。
この記事では、マイホームを選ぶ時に考えておきたいポイントと、それぞれの住居形態の特徴についてご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
マイホーム選びのポイント
マイホームを選ぶ時に考えて欲しいポイントを5つご紹介します。この5つをどうしたいか考えておくことで、自分に適したマイホームが見えてきますよ。
土地
まず考えて欲しいのは土地についてです。ずっと生活をする場所ですから、しっかりと見極めたいですね。
候補地では、通勤や通学のための交通手段、学校の有無、子育て環境、お店がどのくらいあるのか、勾配、全体的な雰囲気などをチェックします。候補地そのものだけではなく、周辺を実際に歩いてみると街の様子がよくわかりますよ。
また、一戸建てを検討している場合は、土地自体についても考えなければなりません。面積、土地の形、日当たり、道路の位置や交通量、周辺の先住者の雰囲気なども重要です。
住宅の造り・間取り
住宅の造りと建物内の間取りは、生活に直結する重要な部分です。せっかく購入したのに生活しづらい家だと悲しいですよね。
住宅の間取りは、終生過ごすことも考えて、ライフスタイルの変化を視野に入れて考えることが大切です。今実現したい間取りは最優先ですが、後から間取りを変更しやすいよう柔軟な計画をするのがベストです。
各部屋の間取りについては、その部屋をメインで利用する家族が使いやすい動線を引くようにしましょう。家に住む家族全員の意見を聞かずに、だれか一人の気持ちで決めてしまうと、思わぬ不具合や後悔が生まれてしまいます。
間取りはもちろんですが、家自体の造りも大切です。断熱や遮音性、後々のメンテナンスのしやすさも考えておくとよいでしょう。
入居までの期間
契約から実際に入居するまでにかかる時間は、物件の種別によって異なります。とくに注文住宅は一から家を建てるので、入居までに一番時間がかかります。一方、建売の場合は、購入から早ければ契約から1か月ほどで入居できる場合がほとんどです。
マンションも同様で、新築の場合は建設前に契約する場合が多いので、購入から入居まで時間がかかります。中古の場合は、リフォームの有無で期間が変わりますね。
引越しや子どもの転入転出の手続きなどの段取りも関わってきます。入居までの期間はしっかり把握して準備しましょう。
価格
マイホームは大変大きな買い物です。とにかく無理のない範囲の予算を決めることが大切です。
予算に応じた戸建てを探していたつもりが、住みたい地域の高い価格相場に慣れてしまい、感覚が麻痺したまま購入を決めてしまった、というのはよくある後悔です。
そのほかにも「住宅ローン借入額の負担が大きくなってしまった」という問題や「転職や病気でローン返済ができなくなった」という問題なども起こり得ます。
予算をしっかりと決めること、それに応じて複数の銀行の住宅ローンを検討することも必要です。心配な方はファイナンシャルプランナーに相談してみるのもよいでしょう。
資産性
マイホームは誰でも「終生ここで過ごす」と考えて購入します。でも、子どもが結婚して独立したり、転職して通勤スタイルが変わったり、思いがけない変化が人生にもたらされるということもあるでしょう。
そうなった場合に、マイホームは売却しなければならなくなります。売却したお金で新たな住まいを買うなら、やっぱり少しでも高く売りたいと考えますよね。住宅を売却する時の価格に大きく関わるのが「資産価値」です。
資産価値は、周辺環境や建物そのものの造り、管理状態などに左右されます。とくにマンションは管理が大変重要です。普段の管理状況はもちろん、管理組合や理事会の状況などもチェックしておきましょう。
マイホームのタイプで異なる特徴
マイホームの形態には、注文住宅・分譲住宅・中古戸建・新築マンション・中古マンションの5種類があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
注文住宅
注文住宅は、全て自由に設計することができるのが特徴です。施工会社があらかじめ用意したパッケージをベースにする方法もありますが、どちらにせよ一番自由度が高い建て方です。
とことん自由設計を一緒に考えてくれる施工会社もあれば、パッケージプランを豊富に用意しているという会社もあります。相性のよい施工会社を選ぶことが、注文住宅を建てる上での重要なポイントです。
メリット
注文住宅の最大のメリットは、とことん自分好みに建てることができることです。
また、実際に建築現場に足を運ぶこともできますので、工事の過程をしっかりと把握することができます。予算配分も自由に行えるので、どこにお金をかけるのかの調整も比較的容易です。
デメリット
デメリットはひとつには時間です。土地の取得から建設まで全て行うこで、建売住宅や中古戸建・中古マンションよりも入居までに大幅な時間がかかります。
一番の問題は金銭面です。そもそも一から作るので、分譲や中古に比べてどうしても値段は高くなってしまうでしょう。
こんな人におすすめ
マイホームに対するこだわりが強い、理想の家のビジョンが明確であるという人に、注文住宅はおすすめです。予算をしっかりと設定し、その範囲内でできるだけ希望に近づけるための調整をしながら建てるのがよいでしょう。
ハウスメーカーや工務店とは密な連携が必要ですので、相談しやすい、センスやフィーリングがマッチしている会社を選ぶことをおすすめします。
分譲住宅
分譲住宅とは、不動産会社が購入し分割した土地に、たくさん住宅を建てて販売するというスタイルです。実際に建てられる前に購入募集が始まりますが、土地、デザイン、間取り、同じような住宅が何棟建てられるのかということがあらかじめ決まっています。
建築前でも大抵モデルハウスを見ることができるので、完成後のイメージが湧きやすいのが特徴です。
メリット
分譲住宅は土地と建物がセット、大手の会社が決まった形を量産するという形ですので、自由設計の注文住宅と比べてお値段は安く設定されています。オプションを付けたりしなければ、最初に提示された価格通りになりますので、資金計画が立てやすいでしょう。
すでに住宅が建っている場合もありますし、完成前でも似たようなモデルハウスを見ることができるので、外観や間取りをある程度確認することができます。
分譲住宅は、不特定多数が使いやすいように最適化された間取りを選択していますので、住みにくさを感じる可能性が低いというのも安心ですね。
デメリット
分譲住宅は建てられる土地も建物もサイズが決まっています。間取りなどの変更ができないので、家族の人数に合わせて部屋数を変えたり、キッチンの仕様を変えたいと思っても、基本的には叶いません。
施工会社を選ぶこともできませんので、アフターフォローの質なども事前に確認しておく必要があります。
建設中の様子を見ることができない点も、工程などを把握したい方にとってはデメリットと言えるでしょう。
こんな人におすすめ
分譲住宅は、注文住宅に比べて価格が安いので、なるべく安く家を買いたいという人にはおすすめです。また、事前に物件を確認したい方にも、分譲住宅は合っているでしょう。
内装など何もかも考えるのは難しい、打合せなどはしないでぱっと買ってしまいたいという方にも分譲住宅はおすすめです。
中古戸建て
新築ではなく、前の所有者が売り出したものを買うのが中古戸建てです。そのまま住むのもよし、思い切って建て直してもよし、内装も外観も自分好みにリフォーム・リノベーションするのもよし、と自由度が高いので、新築一戸建てに劣らず人気があります。
メリット
最も大きなメリットは、新築時よりも価格が安くなっているところです。安く購入して自分好みにリノベーションをすれば、より理想に近づけたり最新機器を導入したりすることも可能です。同じ予算でも新築よりも広い敷地を買うことができますね。
デメリット
デメリットは、購入後の住宅維持費です。古い物件ほど不具合が起きやすいので、ある程度の修繕工事が必要です。また、長期的な維持管理も視野に入れて予算を組むことも考えておきましょう。
また、あまりに古い物件だと、耐震基準を満たしていない場合もあります。耐震性基準は住宅ローンや税金に大きく影響します。中古物件購入の際にはきちんと確認しましょう。
こんな人におすすめ
一戸建てに住みたいけど、なるべく安く抑えたい方や、自分好みにリノベーションをしたい方におすすめなのが、中古一戸建てです。
周囲の環境やお隣さんをしっかり確かめてから住居を決めたいという方にも、中古一戸建ては向いていると言えます。
新築マンション
新築マンションとは、竣工してから1年未満かつ未入居物件のことを指します。
緑豊かな低層マンションや、うんと空に近い高層マンション、商業施設や駅に直結しているような物件もありますね。パーティルームなどの共用スペースを持っていたり、コンシェルジュを常駐させていたりとそれぞれに特徴があります。
メリット
新築マンション最大のメリットは、自分が最初の所有者になれることです。真新しく最新設備の整ったマイホームは、やっぱり嬉しいものです。
また、キッチンや浴室などの室内設備やセキュリティなど、最新のものを採用している場合が多いのも新築マンションのメリットです。
物件価格は中古マンションに比べてどうしても高くなってしまいますが、仲介手数料がかからない、修繕積立金が最も安いタイミングであるというところも見逃せません。
デメリット
新築マンションの場合、工事開始と同時に販売を開始し、完成までに売り切ってしまうことが一般的とされています。モデルルームはありますが、購入前に実物は見られません。
また、マンションは新築から5年ほどで価格が下落してしまうというのもデメリットです。一気に大量の人が入居し、コミュニティを新しく作り上げることになるので、思わぬご近所問題が発生したり、管理会社の仕事ぶりに違和感を感じてしまうという可能性もあります。
こんな人におすすめ
誰かが住んだ家には住みたくない、最新のデザイン・設備の家に住みたい、新しい人間関係を作るのが不得意、ランニングコストを抑えたい、という方に新築マンションはおすすめです。
新しく住み始める人ばかりなので、既存のコミュニティーに気を使う必要がないというのも魅力です。
中古マンション
一度でも誰かが入居したことがあるマンションを「中古マンション」と呼びます。未入居でも、竣工後1年以上経過していると中古として扱われます。
ただ、一部の金融機関では、住宅ローンを使う際に「2年以上で中古」と定義している場合もあります。住宅ローンを利用する場合は、このあたりの定義をチェックしておくと良いでしょう。
メリット
マンションは、築年数が経っているほど以降の価格の下がり幅が少なくなります。新築マンションを購入するよりも、資産価値が保ちやすいと言えるでしょう。
購入時は新築よりも安い価格で済みますので、浮いた費用をリノベーションにあてて好きな内装に変えてしまおう、ということも可能です。また、人気のエリアでの物件の選択肢が豊富です。
実物を見て選べることも大きなメリットです。居住していた人からご近所の雰囲気を教えてもらうこともできますし、日当たりや風通しなどを細かくチェックすることが可能です。
デメリット
最大のデメリットは、構造や設備が古いことです。耐震性やセキュリティへの不安も出てくるでしょう。
また、築年数が経っているほど修繕箇所も頻度も上がります。このため修繕積立金も新築当初よりかなり上がっていると考えておいたほうが良いでしょう。
借入期間が制限されたり、金利優遇の対象にならなかったり、築年数によっては住宅ローン審査が通らなかったり、住宅ローンを組む際に不利な場合もあります。
こんな人におすすめ
家を安く購入したい、リフォームやリノベーションを前提としている、住みたい土地が決まっているという方に、中古マンションはおすすめです。
人気エリアに住みたいけど、新築を購入するほどの資金がないという場合でも、中古マンションなら購入できるということもあるでしょう。また、近年人気のリノベーションに挑戦できるのも魅力ですね。
戸建てとマンションの住宅タイプの特徴の次は、岡山の土地相場について解説します。岡山で住まいを探している方は是非ご覧ください。
まとめ
マイホーム選びのポイントと、それぞれの住宅タイプの特徴をご紹介しました。
どんな家に住みたいのかは人それぞれ。住宅の形態もさまざまですが、それぞれにメリットがあり、デメリットがあります。何を最優先するのか、家族としっかりと話し合って、ぜひ理想のマイホームを手に入れてくださいね。
「岡山で暮らす」では、新築・中古・マンション・一戸建てから事業用物件まで、岡山県内の不動産売買に必要な情報を掲載しています。見学会や住宅イベントの情報も満載です。
気になる情報には即、お問い合わせくださいね。