ホテルライクな家づくりの方法は?外観・内装・注意点をそれぞれ解説

近年、ホテルライクな家を希望する方が増えています。上質で高級感のある空間は、日常を特別な時間に変えてくれる理想の住まいといえるでしょう。
本記事では、ホテルライクな家を実現するための外観や内装のポイントや、家づくりにおいて注意したいポイントを解説します。理想の家を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
ホテルライクな家の魅力とは?
ホテルライクな家は、優雅な雰囲気と、洗練された美しいデザイン、すっきりとした清潔感のある空間が特徴です。友人や親族の来訪の際にも、胸を張れるような高級感があります。
また、自宅にいながらも、まるで高級ホテルに滞在しているかのような非日常の空間を味わいながら過ごせるのも大きな魅力です。美しいデザインと居心地のよさを兼ね備えた空間は、毎日の暮らしに癒やしをもたらします。ここでは、ホテルライクな家の魅力について詳しく紹介します。
来客時にも胸を張れる高級感
ホテルライクな家は、ラグジュアリーな印象を与える空間づくりが特徴です。たとえば、大理石調の床材や上質な壁紙、吹き抜けのあるリビングなどが、日常に贅沢さとゆとりを演出します。
さらに、空間を美しく見せる間接照明や、寛げるソファ、アクセントとなる絵画など、インテリアの細部にもこだわることで、洗練された雰囲気をつくり出します。
シンプルで清潔感がありながらも上品な空間は、友人や親族を迎える際にも安心して案内できる、自慢の住まいとなります。
自宅にいながら味わえる非日常感
ホテルで過ごすような非日常感を、自宅で味わえるのはホテルライクな家の大きな魅力です。高級感のある外観やゆったりと開放感のある吹き抜けリビング、ラグジュアリーな浴室などが、日常に特別感をもたらしてくれます。
また、肩の力を抜いて寛げる空間を意識した設計も重要です。自然光の取り入り方やインテリアにこだわることで、旅行に出かけなくても、自宅が高級感のある癒やしの空間になります。
整然としつつも寛げる統一感
ホテルをイメージすると、シンプルで生活感のない空間をイメージする方も多いでしょう。無機質でただ整っただけの空間では、かえって落ち着かないこともあります。しかし、ホテルライクな家では、細部へのこだわりによって、心から寛げる空間を実現できます。
たとえば、間接照明でやわらかな光を演出したり、家の一か所に家族みんなが安らげるスペースを設けたり、観葉植物で自然のぬくもりをそえたりする工夫が効果的です。このように、デザインの細部にまでこだわるのも大切です。
こちらの記事では、モダンな家について解説しています。特徴やつくり方も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
外観で取り入れたいポイント
ホテルライクな家を目指すなら、外観からのこだわりが重要です。外観にホテルライクな家ならではの美しさを取り入れることで、唯一無二の上質な邸宅が実現します。
外観デザインでは、テイストの統一と高級感のあるシンプルさを意識しましょう。生活感を抑えたすっきりとした印象に仕上げる工夫も大切です。ここでは、ホテルライクな家の外観にするためのポイントを紹介します。
ホテルライクな家と一概にいっても、デザインの幅はさまざまです。まずは、目指すテイストを明確にしましょう。方向性を定めることで、外観に統一感が生まれ、洗練された印象になります。
テイスト選びに迷う場合は、取り入れたいカラーや素材から考えるのもおすすめです。SNSでみかけた注文住宅や、旅行先のリゾートホテル、映画やテレビに出てきた建物など、身近な参考例からヒントを得るのもよい方法です。
素材選びを工夫する
ホテルライクな家を目指すなら、素材選びにもこだわりが必要です。簡素な素材は避け、上質な質感のあるものを選びましょう。
とくに、外壁にはタイルや天然石など、高級感を演出できる素材がおすすめです。見た目だけでなく、触れたときの質感でも上質さが伝わります。
素材ひとつひとつの組み合わせも考慮すれば、理想をかなえてくれるような外観に近づきます。
シンプルなデザインにする
ホテルライクな家には、洗練されたシンプルなデザインが欠かせません。ムダのないシルエットにすることで、建物本来の美しさが引き立ちます。
外観は直線的なラインを意識し、ドアや窓も装飾を控えたシンプルなものを選ぶと統一感が生まれます。屋根はフラットな陸屋根や、すっきりとした印象を与える片流れ屋根が人気です。
ミニマルなデザインは時代に左右されにくく、長く愛される魅力があります。
色数を少なくする
外観の色数を抑えているのがホテルライクな家の特徴です。基本は3色以内にまとめ、ホワイトやブラック・グレーなどの無彩色を中心に配色すると、洗練された印象になります。
アクセントに石材調や木目調のものを取り入れると、ぐっと高級感が増します。外壁タイルを取り入れれば、よりエレガントな印象が加わるでしょう。少し物足りない位のカラーリングでまとめるのがポイントです。
生活感を抑えた外構を選ぶ
生活感を抑えるには、内装だけでなく外構にも配慮が必要です。とくに、エアコンの室外機や傘立て、メーター類、配管などは生活感が出やすくなります。
これらの設備は家の正面に配置せず、視線を避ける位置に配置するなど、目立たない工夫が大切です。また、フェンスやポストも外観にマッチするようなスマートなデザインを選びましょう。
内装や間取りで取り入れたいポイント
ここでは、ホテルライクな家を実現するために意識したい内装や間取りのポイントを紹介します。外観と同じように、内装でもテイストの統一が必要です。
また、高級感のある素材の使用や照明器具にこだわるのもポイントです。生活感を抑えつつ、快適に過ごせる空間を目指しましょう。インテリアも含めて、全体のコーディネートを意識するのも大切です。
外観のテイストとあわせる
ホテルライクな家では、内装も外観のテイストにあわせて統一することが大切です。家全体に一貫した世界観を持たせることで、外観と内装が調和し、それぞれの魅力を引き立てられます。
外観と内装のスタイルを揃えると、玄関から入った瞬間から心地よい空間が広がり、洗練された印象を与えられます。色使いも外観と同じようにトーンを揃えて配色すれば、自然とスタイルに統一感を演出できます。
開放感を演出する
高級ホテルは、窮屈さを感じさせない、余白を活かした開放感でゆとりある空間が常に意識されています。ホテルのような開放感を参考にし、リビングや寝室も広がりを感じられる空間づくりを意識しましょう。
開放感を演出するために重要なのは、床面積だけではありません。たとえば、吹き抜けを取り入れて天井を高くしたり、ハイドアや大きな窓を設置したりすることで、空間の広がりを演出できます。白やアイボリーのような膨張色を取り入れるのも良いアイディアです。
生活感を隠す
生活感を隠してホテルライクな家にするのも大切です。とくに、生活感が出やすいコンセント周りやゴミ箱、Wi-Fiルーター、掃除機といった電子機器などがあげられます。
とはいえ、これらは日常生活に必要不可欠な設備です。そのため、収納スペースを充実させたり、配線を見えにくくしたりするなどの工夫が必要です。
なかでも、コンセントの位置は、設計段階で建築会社に具体的なイメージを伝え、丁寧に打ち合わせることが重要です。生活感のある要素を上手に隠せば、ホテルのような洗練された美しい空間を引き出せます。
高級感ある素材を選ぶ
素材選びは、ホテルライクな家づくりにおいて大切なポイントです。ナチュラルな木材よりも、重厚感のある素材を選べば、高級感を演出できます。代表的な素材として、アイアンやタイルなどがあげられます。
フローリングや建具には、無垢材を使用するとよいでしょう。また、玄関に大理石調のタイルを施したり、機能性とデザイン性を兼ね備えたエコカラットを取り入れたりするのも効果的です。
キッチンはステンレスや木目調よりも、大理石やセラミックトップが多く用いられています。目に入りやすい場所を意識しながら、アクセントとして高級感のある素材を取り入れましょう。
照明にこだわる
ホテルライクな家を演出するうえで、照明へのこだわりは欠かせません。中央に大きなシーリングライトを配置するのではなく、複数の照明を使ってやわらかく美しい光をつくり出すこともポイントです。
たとえば、ダイニングにデザイン性の高いペンダントライトを配置したり、リビングには天井に埋め込む形のダウンタイトを取り入れたりします。
さらに、壁面にはアクセントとしてブラケットライトをレイアウトするのも効果的です。直線的な光を生み出すラインライトを取り入れるのもよいでしょう。照明に工夫を凝らせば、昼と夜で異なる印象の空間を楽しめます。
インテリアもあわせてコーディネートする
外観や内装にこだわっても、インテリアがコンセプトに沿っていなければ、全体の統一感が損なわれてしまいます。ホテルでは、家具はもちろん、カーテンなどの雑貨まで一貫してコーディネートされており、それによって高級感のある空間を生み出しています。
そのため、内装を計画する際は、インテリアも含めて全体の統一感を意識することが大切です。どのようなインテリアが合うか迷った場合には、依頼しているハウスメーカーや設計士にトータルコーディネートが可能か相談することで理想の空間をつくり出せます。
一定の室温を保つ快適空間をつくる
ホテルのように心地よく過ごせる空間にしたい場合、視覚的なデザインだけでなく空気環境のコントロールも欠かせません。建物全体の温度を一定に保つためには、断熱性能が高い住宅を選ぶのもポイントです。
温度だけでなく湿度も快適に保てる環境であれば、家族にとって理想的な住まいとなります。一定の温度に保たれた家は、身体にも優しく、睡眠の質も向上します。季節を問わず、快適に暮らせる空間の実現が可能です。
ホテルライクな家づくりの注意点
ホテルライクな家は、外観や内装にこだわることで実現できます。しかし、無彩色を多用してシンプルさを追求しすぎると、かえって居心地が悪いと感じてしまう場合があります。
家族それぞれの理想が異なると、家族のための家づくりという本来の目的がぶれてしまう可能性もあります。高級感のある素材や照明にこだわると、それに伴い費用がかかることも理解しておきましょう。ここでは、ホテルライクな家づくりの注意点について解説します。
居心地を考える
美しさだけでなく、家族が心地よく暮らせるかどうかも重視しましょう。旅行先で出会ったような美しい空間を再現したいとこだわりすぎて、居心地が悪くなってしまうケースがあるためです。
また、生活感を隠すためにすべて収納してしまうと、使い勝手に支障がでてしまうことも考えられます。たとえば、見た目の美しい大理石調の床は冬場には冷たさが気になり、リビングで過ごす時間が減ってしまう可能性があります。
そのため、床が暖かく感じられるよう床暖房の併用や、リビングには大きいソファを置いて家族全員で寛げる空間にするなどの工夫が重要です。
家族で意見を擦り合わせる
家族みんなが理想とする住まいを目指すには、家族で意見を擦り合わせることが大切です。夫婦で家のイメージを共有するとともに、どちらかの意見に偏らないよう、話し合いましょう。
また、一緒に住む子どもたちにもどんな家にしたいかなど希望を聞くことで、家族全員が安心して暮らせる住まいづくりにつながります。
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費用がかかることを念頭に置く
ホテルライクな家を実現するには、高級感のある素材の使用や設備を充実させるなど、さまざまな工夫が必要です。そのため、一般的な住宅より費用が高額になる可能性があります。
インテリアもオーダーする場合、予算を大きく上回ることも考えられます。あらかじめ、こだわりたい部分を明確にし、優先度の低い設備やデザインは削るなど、コストとデザインのバランスを取りましょう。
ホテルライクな家に限らず、注文住宅の際には予算を明確にし、予算の範囲内で対応してくれる不動産会社や住宅会社を選ぶことも大切です。
まとめ
ホテルライクな家を目指すには、外観と内装の両方にこだわり、シンプルながらも洗練された美しさが感じられるような工夫が必要です。
また、デザイン性にあわせて全館空調などの住宅性能も充実させることで、快適な家づくりができます。予算にあわせて、不動産会社や住宅会社への相談が大切です。
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