岡山の住宅ローンはどこがおすすめ?それぞれの特徴を比較
岡山県で住宅ローンを借りたいけど、どの銀行がいいのかわからない、そもそも住宅ローンを借りる際にどの部分を見比べればいいのかわからない、そんなお悩みはありませんか?
この記事では岡山県で提供されている住宅ローンのそれぞれの特徴と、住宅ローンを選ぶ際のポイントをわかりやすくご紹介します。
岡山県で住宅を購入したいとお考えの方、入門編としてぜひご一読ください。
目次
岡山のおすすめ住宅ローン
岡山県で住宅ローンを提供する金融機関は、大きく分けてメガバンク、地方銀行、ネット銀行、信用金庫の4種類です。
以前はメガバンクの営業拠点が少なく、選択肢が少なかったということもあって、競争原理が働かず住宅ローンの金利が下がりにくい状況でした。
しかし、近年ネット銀行が台頭し、全国で利用できる低金利の住宅ローンを提供し始めたことで、岡山県においても住宅ローンの選択肢が豊富になりました。これによって住宅ローン利用者獲得競争が激化し、地方銀行も金利を下げつつあります。
中国銀行
中国銀行は、岡山県岡山市に本店を置く岡山県最大の地方銀行です。主に中国地方全域にサービスを提供しています。
中国銀行の住宅ローンの特徴は、派遣社員やパートでも申し込みができることです。住宅ローンは正社員や契約社員までに申込みを限定している銀行が多い中、この間口の広さは注目です。
ローン金利に関しては、特別に割高ではありませんが、再優遇金利の適用を受けるためには、クレジットカードなど複数取引の抱き合わせが条件となっています。また、保証料以外に事務手数料も必要であることも知っておくとよいでしょう。
がん保障・11疾病保障・3大疾病保障など、豊富な団体信用生命保険のラインナップもポイントですね。
トマト銀行
トマト銀行は、岡山県岡山市に本店を置く第二地方銀行です。団体信用生命保険が充実していて、金利を上乗せすることで保障の幅を広げることができるのがポイントです。
住宅ローンのラインナップは、変動金利、3年固定金利、5年固定金利、10年固定金利などで、「フラット35」「フラット50」も取り扱いがあります。
審査で重視するのは、年収、勤続年数、勤務先、家族構成などですが、審査については比較的に希望通りの予算を確保しやすい、地方銀行の特徴が出ています。金利については、大手に比べるとやや高い印象ですが、個人の事情をくみ取って、丁寧に審査してくれる傾向があります。
おかやま信用金庫
おかやま信用金庫は、その名のとおり、岡山市に本店を置く信用金庫です。岡山市を中心に、倉敷市、玉野市にも支店があります。
おかやま信用金庫の住宅ローン最大の特徴は、土地建物の価格だけではなく、諸費用まで融資してくれるというところです。他銀行での住宅ローンからの借り換え資金に利用できるのも安心ですね。
団体信用生命保険には、代理貸付住宅ローン・リフォームローンも対象にしたものと、3大疾病保障付のものがあります。申し込んだ日から翌営業日までに仮審査の回答をしてくれるというスピード感も魅力的です。
玉島信用金庫
玉島信用金庫は、倉敷市に本店を置く信用金庫です。倉敷市を中心に、都窪郡早島町、笠岡市、浅口市にも支店があります。
住宅ローン「住まいるいちばんネクストV」は、当初の金利優遇が魅力の選択権付変動金利
(燦燦|さんさん)と金利上昇時にも安心の全期間固定金利型(悠悠|ゆうゆう)の2タイプがあります。
他に、建替え、リフォームローンなど合わせて7種類あります。
使用用途や融資金額などによって細かい使い分けができるところが魅力です。また、住宅ローンのほかにも幅広く個人向け融資商品を展開しているので、住宅ローンも含む総合的なライフプランに関して相談してみるのもよいでしょう。
笠岡信用組合
笠岡信用金庫は、岡山県笠岡市に本店を構える信用組合です。真の地域密着を掲げ、独自の取り組みを展開している信用金庫です。
住宅ローンは、岡山県内と県外支店のある広島県福山市内に在住している方のみが利用できます。
融資上限は6,000万円で、融資期間は最長で40年です。用途は土地や住宅の購入からリフォームまで含まれています。このほか、マイホームの新築購入・中古購入、リフォームなどに対応した「地域活性化住宅ローン」や、「かたつむり」、フラット35などバリエーションは豊富です。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は、インターネット専業の銀行です。いわゆる店舗はありませんが、住宅ローンなどマネープランを対面相談できる窓口を全国に設置しています。
住宅ローン最大の特徴は、疾病保障が充実していることです。フラット35にも全疾病保障を付帯可能で、他に団体信用生命保険も用意されています。
疾病保障には、病気や怪我で就業不能状態になった場合に「月々のローン返済を保障」「ローン債務残高を保障」「お見舞金を受け取る」の3種類があります(条件、限度額あり)。団体信用生命保険も全疾病保障も、申し込みはWEBから行うことができ、繰上げ返済手数料は何度でも無料となっています。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行は、言わずと知れた全国展開のメガバンクです。住宅ローン取り扱い残高が10年以上にわたり連続1位となっており、その信用から大変人気です。
充実したローンのラインナップが最大の特徴で、どんなニーズにも対応できるところが自慢です。
7疾病大保障付(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、高血圧、糖尿病、腎不全、肝硬変)、3大疾病保障付(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)、ワイド団信(うつ病、肝炎、糖尿病、高血圧などで一般団信に加入できない方向け)と、万が一への備えも万全です。
金利が安く抑えられており、WEBから行える「かんたん事前調査」も用意されています。
PayPay銀行
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)は、日本で一番最初に設立されたネット専業銀行です。2019年7月より住宅ローンサービスを開始しました。
低金利ということで有名なPayPay銀行ですが、「一般団体信用生命保険」に加え「がんになった時の100万円の給付金」と「がんに対する先進医療の治療費(通算1,000万円まで/1回あたり500万円限度)の支給」がセットになった「一般団信プラス(がん先進付)」と、がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる「がん50%保障団信」という2つの団体信用生命保険も、保険料無料(金利上乗せ無し)で利用できるというところも特徴です。
また、ワイド団信にも対応していますので、非常に間口が広いと言えます。
百十四銀行
百十四銀行は、高松市に本店を置き、東京、大阪、福岡などにも支店がある、比較的大きな地方銀行です。
住宅ローンは、当初固定期間型、変動金利型、長期固定金利型住宅ローン、リフォームローンなどを取り揃えています。団信は、スタンダードなものから、3大疾病+5疾患保障、引受条件緩和型などの5種類と充実したラインナップです。
住宅ローン相談サービスは、店頭の他に出張相談も行っています。土日祝日も営業を行なっているコンサルティングプラザと出張所がありますので、思い立った時すぐに相談できますね。
岡山の住宅ローンの選び方
岡山県でおすすめの住宅ローンをご紹介しました。ざっと特徴をまとめていますが、じゃあどれがいいかといったら、よくわかりませんよね。
住宅は、一生にそう何度も経験しない大きな買い物です。どんな住宅ローンが自分に合っているのかは、非常に悩ましいところです。
ここで住宅ローン選びの基本について理解しておきましょう。
金利や金利タイプ
住宅ローンの金利は大きく分けて「変動型」「固定期間選択型」「全期間固定型」の3つです。
「変動型」は、金利が半年ごとに見直しされ「変動」するタイプです。半年ごとに支払い金額が変わる、と考えるとわかりやすいですね。
頻繁に金利が変わるので、固定型に比べてあらかじめ金利が低く設定されています。目先の返済額が小さく見えますが、金利が上がってしまった場合、返済額が跳ね上がる可能性もあります。そのことも頭に置いておきましょう。
「固定期間選択型」は、借入れから一定期間の金利が変わりません。いくつか用意されている期間を選択して返済しますが、期間が終了するごとに金利タイプを選択し直す必要があります。
一定期間経過後には金利が大きく変動している可能性もありますので、その時の金利次第では次の期間の返済額が大きく上がってしまう、という懸念もあります。
「全期間固定型」は、契約時に完済までの金利を決めてしまうものです。もしも返済期間中に金利が変動しても、総支払額は変わりません。このため、変動型に比べると金利は高めに設定されています。
支出を固定できるので家計管理しやすいという利点がありますが、もしも金利が大幅に下がった場合でも返済額は最初に固定されたままとなります。
団体信用生命保険
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンを申し込んだ本人に万が一お亡くなりになった時やそれに準ずるような大きな病気になった時に、それ以降の返済が免除されるというものです。
住宅ローンを組む時、大抵の民間金融機関では、この「団信」の加入が申込条件になっています。
死亡は全ての団信に共通した「万が一の事態」ですが、その他の疾病や期間などはプランによって条件が分かれています。どちらにせよ、残された家族に借金を背負わせないようにするための保険といいえます。。
団信の種類は金融機関によってさまざまですが、保障が手厚いほど金利が上乗せされると思ってよいでしょう。
手数料・保証料などの諸費用
住宅ローンには、借入金と保険料に加えて諸費用というものが発生します。
住宅ローンを借りる際に発生する主な諸費用は、金融機関に支払う「融資手数料」、保証会社に支払う「ローン保証料」、不動産会社に支払う「仲介手数料」、そのほか「火災保険料」「地震保険料」などがあります。
プランや購入費用などによって実にバラバラなのですが、全て合わせて数十万円から100万円にも及ぶ場合もあります。チリも積もれば山となるですね。
諸費用は住宅引き渡しの日までに支払いをする必要があります。意外と諸費用も軽減できません。きちんとチェックしておきましょう。
岡山の住宅ローンについて解説しましたが、住宅ローンを活用するには注文住宅の費用相場も知っておくとよいでしょう。こちらでは岡山における注文住宅の費用相場や土地付きとの違いについても解説します。
まとめ
住宅ローンを借りる際のチェックポイントと、岡山県で住宅ローンを提供している金融機関の中でも人気があるものをピックアップしてご紹介しました。
長い期間付き合うのが住宅ローンです。ぜひご自身のライフスタイルなども考慮して、気になる金融機関の窓口を訪問したり、資料を取り寄せて比較したりしてみてください。
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(金利・商品等の内容は2023年10月時点になります)