トマト銀行の住宅ローンにはどんな種類がある?特徴や金利について解説
「どこの銀行で住宅ローンを組もうか悩んでいる」
「住宅ローンを組むのにこの銀行は大丈夫なのだろうか」
住宅の購入を検討する場合、銀行選びに悩む人も少なくありません。岡山県岡山市に本店があるトマト銀行は「夢をかなえ、地域・未来を創造する銀行」を経営ビジョンとした地方銀行です。
本記事では、住宅ローンの種類や必要書類・審査の流れなど、トマト銀行の住宅ローンについて解説します。住宅ローンの銀行選びに悩んでいる人は参考にしてください。
目次
トマト銀行の住宅ローンの種類
トマト銀行では、複数の住宅ローンを取り扱っています。どのような商品があるか、確認していきましょう。
トマト・スーパー住宅ローン
トマト・スーパー住宅ローンは、住宅の新築やマンションの購入・リフォームなど、住宅ローンの申し込み者またはその家族が居住を目的にした土地や建物の購入資金として使えます。借入利率は、固定変動選択型と全期間固定金利型です。
申し込みをするためにはいくつかの条件があります。まずは借入時、満20歳以上65歳未満かつ完済時に満80歳未満の人が対象です。そして勤続年数や営業年数が1年以上で、安定した収入が継続して得られるのも条件になっています。
カード、ローン事故や民事再生など法的処分を受けていないことも重要です。中国総合信用株式会社の保証が受けられたり、居住地や勤務地・担保物件のいずれかが営業区域にあったりと、そのほかにもトマト銀行の借り入れ条件を満たす必要があります。
トマト銀行が指定する団体信用生命保険への加入も条件です。複数の保険を準備しており、それぞれに合った内容のものを選べます。利用金額は50万円以上2億円以内で、10万円単位で可能です。
トマト・スーパー住宅ローン(借換え専用)
トマト・スーパー住宅ローンにはもうひとつ借換え専用のものあります。
住宅ローンの申し込み者またはその家族が現在住んでいる自宅の住宅ローン借換え資金や諸費用として使える住宅ローンです。リフォームも同時に行う場合は、リフォーム代も含められます。離婚や相続で自己居住用に必要な住宅資金としての利用も可能です。
申し込み条件は借入時・完済時の年齢や団体信用生命保険への加入、勤務年数や営業年数が1年以上など、前述したトマト・スーパー住宅ローンと重複する所もあります。一方で直近1年間正常返済していなければならず、借換え専用の住宅ローンならではの条件といえるでしょう。
返済方法は、毎月元利均等返済です。ボーナス時増額返済との併用もできますが、個人事業者や会社役員は対象外となっています。1年以内の元金据置が可能です。保証人は原則いりませんが、場合によっては必要なケースもあります。
利用金額は50万円以上2億円以内で、10万円単位で可能です。利用期間は1年以上35年以内で、1か月単位となります。
トマト・ハピネス住宅ローン
トマト・ハピネス住宅ローンは、住宅ローン申し込み者またはその家族が済む土地や建物の購入・新築・増改築資金として利用可能です。住宅ローンの借換えや、3年以内に住宅の建設を予定している土地の購入資金にも使えます。
申し込み条件の年齢は、借入時の年齢が満20歳以上65歳以下で完済時が満80歳未満であることです。ただし、「がん団信」への加入を希望する場合は、借入時に満20歳以上50歳未満で、完済時に満80歳未満である必要があります。
年収が前年度100万円以上であったり勤務年数1年以上または営業年数2年以上であったりと、そのほかにも条件があります。利用金額は100万円以上1億円以内で1万円単位となっており、利用期間は2年以上35年以内です。
状況によっては必要な場合もありますが、保証会社が保証するため基本的には保証人はいりません。借入率は変動金利や3年・5年・10年のそれぞれの固定金利・全期間固定金利から選べます。また通常の保証料は一括払いと分割払いの選択が可能です。
トマトおまとめ住宅ローン
トマトおまとめ住宅ローンは、住宅ローン申し込み者またはその家族が住まう土地および建物の購入資金が使い道のひとつです。借地上の建物や定期借地権付住宅・連棟式住宅は対象外となっています。
住居のリフォーム費用や住宅ローンの借換え資金・それらに関わる費用が対象です。またトマトおまとめ住宅ローンの特徴として、500万円以内で住宅ローンの50%を上限に個人の健全な消費資金を借り入れに含められます。
ここでいう個人の健全な消費資金とは、他金融機関の借換え資金や医療費用・冠婚葬祭費用など、支払い先が明確なお金です。事業資金は対象外となっています。
借入時の年齢は満20歳以上65歳未満で、完済時は満80歳未満が申し込み条件の年齢です。前年度の年収が200万円以上あり、安定した収入が継続的に得られることも条件となります。
利用期間は1年以上40年以内の1か月単位です。審査結果によっては短縮する場合があります。
トマト無担保借換え住宅ローン
トマト無担保借換え住宅ローンは、住宅ローン申し込み者またはその家族の住む住宅の資金として利用できます。住宅ローンの借換え資金や借換えと同時にリフォームを行う場合などです。ここでいう家族とは同居または同居予定の親子とその配偶者を指します。
借入時に満20歳以上65歳未満であり、完済時は満80歳未満であることが申し込みの条件です。そのほかには、勤務地や住まいがトマト銀行の営業区域にあり保証会社の保証が受けられることも重要となっています。
住宅資金借入後3年以上経過し、過去6か月間遅延がなく、利用金額が500万円以上の場合は団体信用生命保険への加入が必要です。借入利率は変動金利となります。
利用金額は10万円以上2,000万円以内で1万円単位です。利用期間は1年以上20年以内の1か月単位となります。返済方法は毎月元利均等返済で、利用金額の40%以内でボーナス返済も利用可能です。
トマト・フラット35
トマト・フラット35は機構提携型の住宅ローンです。住宅金融支援機構へ住宅ローン債務譲渡に承諾を得られることが条件となっています。
申し込み時の年齢が満70歳未満で完済時に満80歳未満であり、安定した収入があることが条件です。またフラット35を含めたすべての借り入れの年間合計返済額の割合が基準を満たしている必要があります。
年収400万円未満の場合は、基準30%以下とし、年収400万円以上は基準が35%以下となっています。
対象となる住宅は、住宅部分の床面積が70㎡以上の一戸建てか30㎡以上のマンションです。また借入の申込日は2年以上前に竣工した住宅か、申込日前に人が済んだことのある住宅である必要があります。
借入金額は資金所要額の100%以下で100万円以上8,000万円以内です。借入期間は15年以上35年以内で、申込時の年齢は60歳以上の場合は、10年以上となります。
トマト・フラット50
トマト・フラット50は機構提携型の住宅ローンです。住宅ローン申し込み者またはその家族が住む新築住宅の購入や建設資金、または中古住宅購入資金に利用できます。
申し込み時の年齢が満44歳未満で完済時80歳未満であることが条件です。親子リレー返済の利用者は後継者の年齢となります。
対象住宅は住宅部分の床面積が70㎡の一戸建て、もしくは30㎡のマンションです。建築費や購入価格が消費税を含めて1億円以下、住宅金融支援機構の定める基準に合った住宅でなければなりません。
借入金額は資金所要金額の90%以下で100万円以上8,000万円以内です。フラット35と併用した場合は、資金所要額100%以内で合計200万円以上8,000万円以内となっています。
借入利率は全期間固定金利です。借入期間は36年以上50年以内または申込時の年齢が80歳といずれか短い年数の方となります。返済方法は毎月元利均等または毎月元金均等返済です。ボーナス時の増額返済も設定できます。保証人や保証料は不要です。
トマト銀行の住宅ローンのメリット・デメリット
「トマト銀行の住宅ローンの種類や内容は分かったけれど、そもそもトマト銀行を選んでよいのかな」こう思う人もいるでしょう。
銀行はみんな同じではなく、それぞれによって得意・不得意があるのです。ここでは、トマト銀行住宅ローンのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
トマト銀行の住宅ローンには、6つのメリットがあります。
1つ目は繰り上げ返済の手数料が、特典があれば一部無料となる点です。毎月の返済額とは別に、余裕があれば多く返済したいと思う場合もあるでしょう。一般的に手数料がかかる場合が多いですが、トマト銀行の場合は、特典を受けられれば一部無料です。
2つ目は保険の種類が豊富なため、万が一のときも何かと安心となっています。トマト銀行では一般的な団体信用生命保険はもちろん、がんに対して保証が厚いのも特徴です。一般的に対象に含まれないがんが含まれていたり、さまざまな特約があったりします。
3つ目は相談体制が充実している点です。トマト銀行は、土日も対応しているローンセンターやサポートセンターがあります。住宅ローンについて、困り事があったり不明点があったりした場合は、すぐに相談できるため安心です。
4つ目は、取引のステージに応じて受けられる「トマト・スマイルプログラム」という特典です。
繰り上げ返済の手数料が一部無料になる点以外にも、トマト銀行のATMの時間外利用料が無料になったり、貸金庫の使用料が30%割引なったりと、多くの特典が受けられます。
5つ目はフラット35の手数料が他の銀行より安い点です。最後は6つ目 は長期優良住宅を対象としたフラット50を取り扱っている点といえます。
デメリット
一方で、トマト銀行の住宅ローンにはデメリットもあります。固定金利は優遇金利が適用されますが、変動金利には適用されません。そのため変動金利が高くなってしまいます。
またトマト銀行の住宅ローンでは、疾病保障が充実している点をメリットとして挙げていますが、その保障が無料ではない点がデメリットです。疾病保障を無料としている銀行もありますが、トマト銀行では無料ではありません。
さらにトマト銀行では、保証料が必要な点がデメリットです。保証料とは、銀行が融資したお金を回収する保険で、トマト銀行の場合は、定額型で55,000円かかります。
銀行は、営業区域に勤務地や住まいがない場合は、住宅ローンを組むことができません。トマト銀行を利用したいと思っても、場所によっては難しい場合もあります。
トマト銀行の住宅ローンの審査について
住宅ローンの審査に対して怖いと感じる人も少なくありません。自分を丸裸にされているようで緊張するからです。もし審査に落ちたらと思うと、お金に対して信用がないといわれているようでショックに感じる場合もあるでしょう。
ここでは、審査に必要な書類や審査の流れを解説します。事前に知っておくことで、怖がらずに済むようにしておきましょう。
必要書類
トマト銀行の住宅ローンを申し込む場合、必要な書類がたくさんあります。まずは、登記事項証明書や物件の所在地などが記載されたものなど、購入物件の内容が分かる資料が必要です。ほかにローンを組んでいる場合は、残高や年間返済額などが分かるものを用意しましょう。
収入を証明できる源泉徴収票や本人確認書類・印鑑および印鑑登録証明書も必要になります。借換えの場合も、最終期限や金利など内容が分かるものが必要です。
審査にも事前審査と本審査があり、必要書類が変わってきたり銀行から別途依頼されるものもあるため、これらの書類は大切に取っておいたり早めに準備しておいたりすると焦らずに済みます。
審査の流れ
トマト銀行では審査の申し込みを窓口で行えるのはもちろん、インターネットでも受け付け可能です。前述した通り審査には事前審査と本審査があります。インターネット申し込みの場合は、事前審査まで実施可能です
まず事前審査で行うのは、金融機関の調査です。年齢や年収・勤続年数など申し込み者の収入について調べたり、借入金額の妥当性や負担返済率を確認したりします。他の債務の有無やその返済状況も調べて、信用してお金を貸せるか確認するのです。
必要書類の提出だけではなく、聞き取りを行う場合もあるでしょう。事前審査を通過すると、いよいよ本審査となります。本審査では金融機関はもちろん保証会社も一緒に審査に入るのです。健康状態や担保評価など、細かく確認します。
こちらでは岡山県への移住を検討する際に知っておきたい補助金・支援金についての情報や注意点を解説していますので、合わせてご覧ください。
まとめ
トマト銀行の住宅ローンは、種類も多くそれぞれに特徴があります。また疾病保障が手厚かったり特典が受けられたりとメリットも豊富です。自分に合った住宅ローンが見つかるかもしれません。
家を買おうと思っても、不安になるのが住宅ローンです。住宅ローンの内容は、複雑なため難しく感じる人も少なくありません。不安のある人は専門家に相談してみるとよいでしょう。
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(金利・商品等の内容は2023年10月時点になります)