【注文住宅】収納で後悔したくない!失敗しないための収納計画

注文住宅は購入者が希望する外観や間取り、内装などを自由にデザインして建てる住宅のことです。建築の構造や設備などの細部まで希望を反映させられるため、自分や家族の生活に最適な家に住みたいという方に向いています。
注文住宅は自由度が高い分、さまざまなポイントを自分たちで考えていかなければなりません。そのため、住んでから「もっとこうしておけばよかった」と後悔するポイントが出てくることがあります。
とくに、収納に関しては後悔する人が多く、これから家を建てる方は注意すべきポイントのひとつです。そこで、本記事では収納で後悔しないために収納の失敗例や、失敗しない収納方法などを詳しく解説します。
目次
注文住宅の収納が叶える快適な暮らし
注文住宅を建てるにあたって、使い勝手の良し悪しは快適な暮らしを大きく左右します。使い勝手のよい家にする一例に、ものの置き場所をあらかじめ決めておき、片付けを習慣化させるという方法が挙げられます。
ものの置き場所が決まっておらず、ものが溢れてしまうと生活感が出ます。また、片付けに時間や労力が必要となり、人によっては片付けにわずらわしさを感じ、きれいな家を維持することを諦めてしまうこともあるでしょう。
片付けを習慣化させられるかどうかは、収納スペースや収納方法に影響されます。ものの置き場所をきちんと設定し、家事動線を考えた収納スペースを設けることで、時間や労力をかけずにものを片付けられます。
しかし、収納に明確な正解はなく、適切な収納量やスペースは家族の人数やライフスタイルによって大きく異なるため、収納は後悔しやすいポイントです。
注文住宅の収納5つの失敗例
注文住宅を建てた際、収納に関して「もっとこうしておけばよかった」と後悔する人は少なくありません。以下では、注文住宅における収納の失敗例を5つご紹介します。
玄関
玄関収納の失敗例には、収納が狭くて使いづらい点が挙げられます。従来の住宅で玄関は、靴を脱ぎ履きするためだけの場所でしたが、近年では玄関に土間を設置したり、ファミリークローゼットとつなげたりすることがあります。
靴のほかにも、雨具や自転車、ベビーカー、ゴルフバッグ、キャンプ用品など、家からの出し入れを考えたときに玄関に置いておきたいものは多くあります。
一方で、玄関に収納をとりすぎてスペースが余ってしまったという失敗例もあります。子どもの有無や人数、アウトドア関係の趣味の有無などにより玄関に必要な収納スペースは異なります。現在の状況だけでなく、将来の状況も考慮しながら収納を配置しましょう。
キッチン
キッチン収納の失敗例には、キッチン用品や調味料が散らかってしまうという点が挙げられます。キッチンでは、冷蔵庫や炊飯器などの家電、フライパンやおたまなどのキッチン用品、食器、調味料と大きさが異なるさまざまなものの収納が必要です。
また、近年では万が一の災害に備え、飲料水やお米、レトルトなどの食品を備蓄しておく家庭も少なくはありません。
用途に合わせて高さや幅を細かく注文できる造作棚で、ものの置き場所をしっかりと決めておきましょう。また、パントリーを設置し、買い置きができるほどの余裕あるスペースを設けておくと安心です。
トイレ
トイレ収納の失敗例には、圧迫感のある空間になってしまうという点が挙げられます。トイレは掃除用品やサニタリー用品など意外にも多くのものを収納しなければなりません。なかでも、トイレットペーパーはかさばるため多くの収納スペースを要します。
トイレは一般的に1畳ほどの限られた広さのため、掃除用品などを見えるように収納していると圧迫感のある空間になってしまいやすいです。
また、来客時にも使用することが多い場所のため、すっきりと見せることは家づくりにおける課題のひとつです。背面収納やトイレ上のデッドスペースを活用した収納を設け、見え方を考慮した工夫が必要です。
リビング
リビング収納の失敗例には、収納スペースが少ないという点が挙げられます。リビングでは家族が椅子やソファでテレビや本を見てくつろいだり、来客時にはおもてなしをしたりします。
ダイニングと一緒にしたり、隣接したりする間取りも多く、食事をすることもあるでしょう。家族が集うだけでなくテレビやテーブル、ソファなど家具やインテリアの設置も多い場所のため、ものが溢れてしまいやすいです。
本や雑誌が山積みになっている、外出から帰ってきて脱いだ服がそのままになっている、子どものおもちゃが散乱しているなど、リビングに収納スペースが少ないと片づけがより困難になります。失敗しないためにも、リビング収納は多めに設けておくことをおすすめします。
寝室
寝室収納の失敗例には、ウォークインクローゼットを設けたにもかかわらず活用できていないという点が挙げられます。寝室に隣接してウォークインクローゼットを設ける間取りも多くあります。
ウォークインクローゼットは通路が必要なため、うまく活用できないと壁面収納より収納率が低くなってしまいます。
失敗しないためには、どれくらいの洋服をもっているのか、洋服のほかにも収納するものがあるのかをあらかじめ考えておき、ウォークインクローゼットに割り当てていきましょう。
【間取り別】注文住宅の失敗しない5つの収納方法
すでに解説したとおり、注文住宅では意外にも収納に関する失敗が数多く見受けられます。そこで、以下では注文住宅を建てるにあたって失敗しないための5つの収納方法をご紹介します。
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットは、家族の洋服をまとめて収納するクローゼットです。近年の注文住宅で人気の間取りで、家族の洋服を一貫して収納・管理できるため、洗濯し畳んだ後にそれぞれの部屋に持っていく必要がなく、家事動線の短縮につながります。
また、ファミリークローゼットを設けると各部屋に大きな収納スペースを設置する必要がなくなるため、部屋自体を広げられます。
より家事動線を短縮させたいのであれば、ファミリークローゼットに隣接した場所にランドリールームや洗濯用のインナーバルコニーなどを設置することをおすすめします。
家族の人数や洋服の数によって設けるべきスペースの大きさは異なるため、1人1畳を目安にファミリークローゼットが圧迫することのないよう、スペースには余裕を設けましょう。
パントリー
パントリーは、キッチンやダイニング近くに設置する収納スペースで、食品や食器のほか、日用品なども収納します。また、災害時の備蓄庫としても活用が可能です。
キッチン周りを来客に見せたくないのであれば、小部屋になったウォークインタイプのパントリーを選択しましょう。
ウォークインタイプは1畳ほどが目安となるため、そのスペースを設けられない場合は、壁面タイプがおすすめです。壁面タイプなら半畳以下でも設置可能です。
パントリーを活用するためにも、食品や食器、キッチン用品をどれくらい収納するのか、あらかじめ考えておきましょう。ホットプレートや大型の鍋などは奥行きがあり、パントリー棚の奥行きが狭いと、棚からはみ出してしまうこともあるため注意が必要です。
階段の下
階段下はデッドスペースになりやすいため、収納スペースを設けることがあります。しかし、とりあえずの気持ちで設置すると、高さが低くて出し入れしにくかったり、天井が斜めになっていて置けるものが限られたりと使い勝手の悪さに後悔することも少なくありません。
そこで、階段下に収納スペースを設ける場合には高さに注意しましょう。可能であれば、大人が立てるくらいの高さがあれば出入りや収納しやすく便利です。
また、造作棚や可動棚を設置し、頻繁に出し入れすることが少ない食品のストックなどを収納し、パントリーのように活用する方法もひとつです。ほかにも掃除用具や買い置きした子どものおむつやお尻ふき、トイレットペーパーなどかさばりやすいものを入れておくとすっきりさせられます。
ロフト
ロフトは、中二階風や屋根裏部屋として設けられるもので、天井高1.4mまでの制限があるため収納スペースとしての使用に向いています。天井から屋根のデッドスペースの活用として、また二階建てより税金負担が少ないことから平屋に設置されることも多いです。
ロフトを収納スペースとして使用する場合は、ハシゴを使って荷物の上げ下ろしが必要なため、重すぎるものや一人で上げ下ろしすることが難しいものの収納は避けましょう。
また、毎日のように上り下りしなければならないと、元に戻すことにわずらわしさを感じやすくなってしまうため、使用するタイミングが限られている季節ものや衣類を収めておくと活用しやすいです。
シューズクローク
シューズクロークは、玄関や土間続きで設置される人気の収納スペースです。シューズクロークという名前ですが収納は靴だけでなく、雨具や子どもの外遊びグッズ、アウトドア用品のほか、コートなどを収納することもできます。
収納力に優れているうえに玄関とシューズクローク、ホール(廊下)がウォークスルータイプになっていると外出時や帰宅後の動線がスムーズで、玄関付近が散らかりにくいです。
家族用の玄関と来客用の玄関を仕切ることも可能なため、来客時にはすっきりとした玄関でお出迎えできます。
【ポイント別】注文住宅の失敗しない4つの収納方法
注文住宅の収納で失敗しないために気をつけることは、主に以下の4つです。
- 収納量を把握する
- アイテムに合わせて収納を作る
- 収納と動線をセットとして考える
- ライフスタイルの変化に対応できるよう余裕を持つ
それぞれのポイントを詳しく解説します。
収納量を把握する
収納で失敗しないためにも、まずは必要な収納量を把握しておきましょう。家族の人数やライフスタイルによって必要な収納量は大きく異なります。
夫婦だけか、子どもは何人いるのか、ペットは飼っているのか、釣りやキャンプ、ゴルフなど収納スペースを要する趣味はないか、どれくらいの持ち物があるのか、また将来増える予定はあるのかなどを考えます。
一般的に戸建て住宅の収納量は、延べ床面積の10〜15%ほどです。しかし、家族の人数が多かったり、収納スペースを要する趣味があったりすると、15%でも足りないと感じてしまうことがあります。
現在住んでいる住宅の収納スペースに過不足はないか、不足している場合にはどこに設置したら便利なのかを考えてみましょう。
アイテムに合わせて収納を作る
片付けを習慣化させ、部屋を散乱させないためにはものの置き場所を設定することが大切です。そのためにもアイテムに合わせた収納を作りましょう。
たとえば、洋服の置き場所であるクローゼットには、コートなどを掛けるためにハンガーバーが必要です。また、キッチンでは調味料や食器は小さいものも多くバラバラになりやすいため、収納スペースのなかで仕切りやトレーを使用することもあります。
事前にすべての置き場所を決めておく必要はありませんが、ある程度の場所をあらかじめ把握しておくことで、アイテムに合わせた収納が作りやすくなります。
収納と動線をセットとして考える
収納スペースの設置によって快適な暮らしを実現したいのであれば、収納と動線をセットに考えましょう。
たとえば、洗濯は洗濯機を回す・干す・畳む・収納するという一連の流れがあります。洗濯機やバルコニー、収納スペースがバラバラであれば、家のなかをたくさん移動しなければならず、洗濯を溜め込んでしまったり畳まずに放置してしまったりと、散乱してしまうこともあるでしょう。
そこで、家事や1日の流れで重要となる動線を確認しながら、使う場所の近くに収納スペースを設置します。
ライフスタイルの変化に対応できるよう余裕を持つ</h3>
夫婦ふたりだけで生活している方も将来子どもを授かったり、ペットを飼ったりとライフスタイルが大きく変化することがあります。現状だけでなく数十年と長い将来を見据えて、変化に対応できるように余裕を持った収納・間取りを考えましょう。
また、自分たちだけで考えるのではなく、不動産会社やハウスメーカー、工務店など専門的な知識を持つ人からアドバイスを受けることをおすすめします。
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こちらの記事では、失敗しない家づくりについて解説しています。間取りや動線を考えるときのポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
収納は暮らしやすさを左右する大きなポイントのひとつです。失敗しないためにもファミリークローゼットやパントリー、階段下の収納、ロフト、シューズクロークの収納スペースの設置がおすすめです。また、収納量を把握し、アイテムに合わせた収納を作る、動線を考えることも大切です。
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