土地の探し方5選!探す際のコツやよい土地の条件も紹介
なにか建物を建てるとき、最初に行うのが土地探しです。しかし、いざ土地を探そうと思っていても、どんな探し方があるのか、最初は分からないと感じるはずです。また、土地を探すのであれば、なるべく納得のいくよい土地を探したいと思うでしょう。
今回は、土地の探し方を5つ紹介し、探す際のコツやよい土地の条件などを解説します。今から土地探しを予定している方は、ぜひ最後までご覧ください。
土地の探し方5選
土地の探し方は、主に5つあります。各探し方にはやはり特性があるため、各探し方の特性を活かしながら、複数の探し方を組み合わせて土地を探すことをおすすめします。
自分の足で探す
数ある探し方の中で最も原始的な方法です。自分の足を使って探すことで、その地域の雰囲気や周りの建物、住んでいる人々などを体感できるというメリットがあります。
しかし、自分の足で探していても必ず土地が見つかるとは限らず、効率的にはよい方法とはいえません。そのため、自分の足で土地を探す場合は、住む予定である地域の下見を兼ねているというスタンスで探すことをおすすめします。
インターネットで探す
不動産会社のホームページや不動産情報サイトでも土地を探せます。インターネットを使うことで効率よく土地を探せるため、短時間で多くの土地を見つけられます。とくに、希望エリアの相場や下調べを行う際にインターネットを活用するのは有効な方法です。
ただし、サイトによっては最新の情報が更新されておらず、希望の土地を見つけても、申し込みや契約がすでにされている場合がある点には注意しましょう。また、インターネットには載っていない非公開の土地も存在します。
土地探しでインターネットを使う場合は、ほかの方法と併用しながら活用するようにしましょう。
不動産会社に依頼する
不動産会社に依頼するのも有効です。なぜなら、不動産会社は土地の売買に関する専門家が多く所属しており、その地域の最新情報も詳しく教えてもらえるためです。
しかし、依頼する不動産会社はよく調べたうえで選びましょう。不動産会社によっては、土地の売買が得意ではない、あるいは土地の売買実績が少ないところもあるためです。
依頼予定の不動産会社には土地に関してどんな実績があるのか、希望するエリアに関して精通しているかをよく調べたうえで、選定するようにしましょう。
ハウスメーカーに依頼する
注文住宅の建築を依頼予定であるハウスメーカーがある際は、ハウスメーカーに土地探しから依頼できる場合があります。理由としては、ハウスメーカーの中には、注文住宅用の土地を所有している場合があるためです。土地探しからハウスメーカーに依頼することで、プランや家の間取りなどにマッチした土地を探せることがあるため、とてもメリットが大きいです。
また、ハウスメーカーによっては「建築条件付き土地」を所有している場合があります。この種の土地は、決められた期間内にその土地を所有しているハウスメーカーで家を建てるといった条件が付いています。
もし建築条件付き土地で家を建てる場合は、家の仕様やプランがある程度決められていますが、費用を抑えられるというメリットがあるため、一度検討してみてもよいでしょう。
銀行に紹介してもらう
土地の探し方として、銀行から紹介してもらうのもひとつの方法です。なぜなら、銀行は住宅ローンや事業ローンに関する対応をする際に、担保とする物件の情報が数多く入るためです。
銀行が持っている情報は事業用地が多いですが、中古の戸建てや土地のみの情報も持っている場合が多いため、一度相談してみる価値は大いにあります。どの銀行に行けばよいか分からない場合は、まず大手の銀行を中心に見てみるのがおすすめです。
土地探しのコツ
むやみに土地を探し続けていてもよい土地には巡り会えません。ここでは、土地探しに関するコツを5つ紹介します。
5つのコツをしっかり把握したうえで、納得のいく土地を選定しましょう。
理想の暮らしを具体的にイメージする
まず土地を探すうえで重要なのは、理想の暮らしをなるべく具体的にイメージすることです。具体的に理想の暮らしをイメージできれば、どんなところにどのくらいの広さの土地が必要なのかを大まかに想像でき、土地を探しやすくなります。
具体例としては、趣味のガーデニングが活かせる広い庭が欲しい・車2台分が置ける駐車場が欲しいなどです。具体的なイメージが多すぎるとまとめきれなくなってしまうため、イメージが多くなり過ぎないように注意しましょう。
必ず自分の目で確かめる
土地探しはどうしても専門家に頼りがちになってしまいますが、自分の目でもしっかり土地を確かめるようにしましょう。最終的にその土地を利用するのは自分です。土地を購入したあとに後悔してしまっては遅いため、事前に安全面や周辺の環境を含めて確認しましょう。
事前に確認すべき項目としては、浸水履歴や土地の高低差、住人の雰囲気などです。ハザードマップや土地の権利関係、土地自体にかかっている規制などに関しては、重要項目として法律上説明の義務があり、不動産会社から説明があります。浸水履歴や土地の高低差などは重要項目には含まれないため、自分の目で確認する必要があります。
悔いなく心地よい生活を送るためにも、土地に関する項目は自分の目で確かめましょう。
角地と中地の特徴を把握する
土地には大きく分けて、角地と中地の2種類が存在します。各種のメリットやデメリットを把握したうえで、土地を選定しましょう。
角地
角地とは、交差する2方向の道路に面した土地のことです。
主なメリットとしては、人目につきやすいため防犯対策につながる点や日当たりや風通しがよい点、間取りの自由度が高い点です。また、将来的にも需要が見込まれるため、資産価値が保てます。
しかし、需要がある反面、費用がやや高くなるのが大きなデメリットです。ほかにも、立地次第では車の往来や人通りなどの騒音の発生が気になる可能性がある点や人目につきやすい分プライバシーが気になる点もデメリットとして挙げられます。
中地
中地とは、正面以外の3方向が囲まれた区画にある土地のことを指します。
主なメリットとしては、費用が角地よりも安い傾向にある点やプライバシーを守りやすい点です。一方、デメリットとしては、開放感が少ない点や玄関や駐車場の位置が限定される点、人目につきにくいことで空き巣のリスクが高まる点などが挙げられます。
理想にこだわりすぎないようにする
最初に理想の暮らしを具体的にイメージすることが大事であるとお伝えしましたが、あまり理想にとらわれすぎるのもよくありません。3つ理想を掲げていたとすれば、そのうち2つ満たしていればOKととらえるような土地選びをしましょう。
ただし、通勤時間や周辺の環境は妥協しすぎないことがポイントです。なぜなら、いざ住み始めると生活と密接に関わってくるのが通勤時間や周辺の環境であるためです。その土地に住んでいる様子をシミュレーションしながら、無理をする点がないかを探していくとよいでしょう。
理想と妥協のさじ加減が難しいかもしれませんが、最終的には通勤時間や周辺の環境をとくに重要視しながら、総合的に判断するようにしましょう。
早めの判断を心がける
候補となる土地が見つかったら、早めに購入の申し込みを行いましょう。なぜなら基本的に早く申し込まれた順番から土地の売買契約が優先されるためです。
ただし、購入申込を行う前の土地の見学は1度ではなく、何度か足を運ぶことをおすすめします。土地は昼や夜などの時間帯や気象状況などによって、コンディションが異なる可能性があるためです。
早めに購入申込を行うことが吉ではありますが、購入申込へ踏み切る前にいろんなコンディションを確認したうえで判断するようにしましょう。
よい土地の条件
数ある土地のなかには、よい土地というものがやはり存在します。今回はどんな土地がよい土地であるといわれているのか条件を3つ紹介します。
なるべく条件に当てはまる土地を見つけましょう。
建物が建てやすい
シンプルな建物を建てやすい土地は、よい土地であるといえます。シンプルな建物の定義とは、直線・直角の壁や柱で構成された単純な構造で作られている四角形に近い建物のことです。
一方、複雑な建物とは、1階と2階のかたちが大幅に異なっていたり、日当たりの悪い土地に無理やり採光をとろうとした建物のことなどを指します。こういった複雑な建物に対して対応できる業者はありますが、シンプルな建物に比べて費用が高くなり、施工に手間がかかります。
費用を抑えつつ建築の自由度を上げるためにも、シンプルな四角形に近い建物を建てやすい土地を選びましょう。
インフラが整備されている
水道や電気、ガスなどのインフラが整備されている土地は、よい土地に該当します。
前面道路に埋没管がある場合は、接続工事にかかる費用はそこまで発生しません。しかし、離れた場所から管を延ばすとなると、整備するために多額の費用が発生してしまいます。
また、下水道が整備されていない場所であれば、汚水を排水する浄化槽の設置が必要です。さらに、都市ガスがない場所では、費用が高いプロパンガスを使用しなければなりません。
候補地の前面道路にガス管や上下水道の配管が埋没されているかをなるべく早めに確認しましょう。
災害のリスクが低い
地盤の固さや土地がある場所、高さによって、災害が起こる可能性は変わってきます。土地の固さや場所から、災害のリスクがどれほどのものかをあらかじめ確認しておきましょう。
地盤の固さについては、やわらかい土地であれば大地震が起こった際に沈下や液状化などの被害が発生する可能性があります。やわらかい土地は、湖や池だった場所を埋め立てて造成されているためです。地震に強い土地を選ぶ際は、硬質地盤が固い岩盤や砂礫を多く含んでいるものを選びましょう。
土地の場所や高さに関しても、災害のリスクに影響します。まず、土地の場所に関しては、海や川・山や崖に近い場合に災害のリスクが高まります。海や川に近いと高潮や氾濫の危険性、山や崖に近いと土砂災害の被害を受けやすいです。
また、土地の高さはとくに水害と関係します。低い土地であれば、浸水がしやすい場所となります。
このような災害リスクは、国土地理院のポータルサイトで確認可能です。洪水や土砂災害などの災害リスクを検索できるサイトです。絶対に安全な土地というものは存在しませんが、なるべく長く安全に住める土地を見つけられるように、どんなリスクがあるのかは事前に把握しておきましょう。
地盤の固さは、家を建てる前に行う地盤調査で判断することが出来ます。地盤調査には費用が必要になりますが、事前に必ず行いましょう。
土地が見つからない場合の対処法
なかなか候補となる土地が見つからない場合の対処法を3つ紹介します。
どこまで妥協できるかを考えながら、必要に応じて参考にしてみてください。
エリアを広げる
今まで探していたエリアをより広げて、新たに土地を探してみましょう。土地の選択肢を増やせます。
また、人気エリアであればあるほどすぐに売れてしまう傾向にあり、候補地に巡り合うことが難しくなります。妥協できる範囲内でエリアを拡げたり、新たなエリアを追加して、土地を探しなおしてみましょう。
狭小地・旗竿地を検討する
狭小地や旗竿地などのあまり人気のない土地を狙っていくのもひとつの方法です。狭小地とはその名のとおり狭い土地のことであり、旗竿地は一般的には道路に面した部分が狭く奥に進むにつれて広がるような形状になっている土地のことを指します。売買契約をしやすい点のほかに、整形地に比べて費用が抑えられるというメリットがあります。
今まで定めていた条件を少し緩め、狭小地や旗竿地なども妥協できる範囲で候補として入れていきましょう。
建築条件付き・古家付き土地を検討する
更地のみではなく、建築条件付きや古家付きの土地も視野に入れてみてもよいでしょう。ただし、建築条件付きや古家付きの土地は、各条件を把握したうえで売買契約を結ぶかどうかを決める必要があります。
建築条件付きの土地はすでに建築を担うハウスメーカーが決まっている状態であるため、ハウスメーカー自体の変更ができません。また、古家付き土地は古家の解体が必要なため、解体にかかる費用と時間も追加で発生することになることもあります。
条件を受け入れられるのであれば、建築条件付きや古家付きの土地も検討してみましょう。
マイホームの土地の探し方やコツの理解を深めたら、次は岡山で住みやすい街について知っておくと土地探しの助けになるかもしれません。こちらでは岡山のおすすめの地域を紹介しますので、是非ご覧ください。
まとめ
今回は、土地の探し方や探す際のコツなどについて紹介しました。
土地を探す際は、複数の探し方を併用して土地を探していきましょう。また、100%理想である土地を探すことは難しいため、具体的に理想の暮らしをイメージしつつも、妥協点を探しながら売買契約まで進めていくことが大切です。
岡山県内の土地の情報については「岡山県の不動産売買情報サイト」岡山で暮らすに、たくさん掲載されています。岡山県内の各市に分けて検索を行えるうえに、各土地の特徴も検索結果に表示されるため、より希望に合った土地を効率よく探せます。
岡山県内の土地探しには、ぜひ「岡山県の不動産売買情報サイト「岡山で暮らす」」をお役立てください。